三村尚彦教授の哲学講義シリーズ第1弾

特別講義「いのちをささえる哲学」が開催されます。
哲学は人の生き方に深くかかわる学問です。

とはいっても、人生の意味などを抽象的に思索しているばかりが、現代哲学の仕事ではありません。

いま、医療・看護・リハビリテーションの現場において、哲学的な視点から数々の積極的な働きかけがなされています。

それらは単なる精神的な慰めにとどまらず、医療従事者との協力体制のもとで、医療の成果をあげることにつながっています。

哲学に実益を求めるのは現代哲学のひとつの大きな流れです。

誰もが自分の人生の先行きに確かな見通しを持てない中で、その人の生に寄り添い、いのちをささえることが哲学に求められているのです。

今回の特別講座では、第一線の研究者が認知神経リハビリテーションなどに関する哲学の最新の成果を紹介します。

さまざまなハンディキャップをかかえた状態にある人々の世界の見え方を解き明かし、それをどのようにメリットに転換していくかというテーマに関して、豊富な実例をもとに興味深い話題をとりあげます。

人が生きていく上で、不意に目前に現れる人生の課題。

それをどのように哲学で乗り超えていくのかを詳しくやさしく解説する、本格派の講座です。
<こんな方にオススメ>
  • 自分の思考を柔軟にしてみたい方
  • 物事について多様な見方ができるようになりたい方
<受講することでこんな風になれる>
  • 当たり前、常識を別の角度から考えることの楽しさが味わえる
  • 自分の人生を豊かにし、かつ周りの人を助けることができるようになる
 
【講師プロフィール】
関西大学文学部 三村尚彦教授
哲学者として現象学を研究するかたわら、臨床心理に関しても博識を生かして柔軟な視座のありかを示唆している。それ以外にも、ファッションや、建築に関して独自の視点からの議論を展開する。すべてを人間の生にともなう現れとして見る視点は、ビジネスに対する見方を根本的に問い直すに十分だ。また、その軽妙な語り口が多くの人々を虜にしている。

【日時】

2016年6月5日(Sun
13:50〜16:50/受付13:30
【受講料】
一般:4,000円
会員:3,500円
学生:2,500円(※学生証の提示をお願いします)
【定員】
50名
【申込み】
所属、氏名、連絡先を明記の上、メールにてお申し込みください。
【場所】